アーシングの取付手順

用意するもの
  • ケーブルカット用工具(ニッパーや万能ハサミ)
  • ドライバー
  • スパナまたはソケットレンチ(8/10/12mm)
  • カッターナイフ

作業前に予めアーシングポイントを決めておくとレイアウトが簡単になります。

代表的なアーシングポイントの見つけ方
(テスター等がなく測定できない場合)
アーシングポイントの見つけ方

<取付け要領>

STEP1
端子ボックスの固定位置を決めます。
エンジンルームのドレスアップに非常に効果のあるパーツですので目立つように配置しましょう。又、車種によってバッテリーへの取付方法が2通りありますので下記を参照に取り付けてください。

端子ボックスの固定位置を決める作業イメージ
注:ゴム系樹脂(冷却ホース・バキュームホース・プラグコード等)ボンネットに干渉しないかよく確認して取付けてください。

注:エンジンルーム内にはタイミングベルトやアクセルワイヤー等の可動パーツを多く使用しているため、固定には注意が必要です。

ボルトなどが緩まないよう確実に固定してください。又、重要保安部品のボルトを使用しての固定は大変危険ですので絶対におやめください。
L型端子の使用方法
L型端子を使用してバッテリーターミナルに接続する場合、L型端子の取り付け方向はバッテリー交換時に作業しやすい向きで取り付けてください。 L型端子取付イメージ(1)
端子ボックスを固定する場所が無い場合、L型端子を取り付けステーとして使用できます。その場合、リング端子を直接バッテリーターミナルへ接続します。 L型端子取付イメージ(2)
ボンネットに干渉しないか確認して取り付けてください。

STEP2
アーシングポイントを決めます。(テスターを使用すると便利)

下の配線ブロック図の例を参考にアーシングに効果がある箇所をテスターなどで測定し、ポイントを決めていきます。

アースポイントは同一車種でも仕様や使用年数により差があるのでテスターなどを用いて測定することで完璧なアース効果が得られます。

テスター等がなく測定できない場合は下記を参考に取り付けてください。

アーシングポイントを決める作業イメージ
代表的なアーシングポイントの見つけ方
(テスター等がなく測定できない場合)
アーシングポイントの見つけ方
最近の車には初めからアーシングされているものも増えてきていますが、
通常の銅線を使用しているため錆が発生しやすくアーシング効果が維持できません。

純正アーシングポイントを補う事も十分に効果がありますので、まず純正アースポイントを探しましょう。
1.エンジンブロック
エンジンパワーUP効果!

2.インジェクション・エンジンヘッド
燃費UP効果!
4.バルクヘッド
(エンジン隔壁)周辺
カーオーディオ音質UP効果!

3.フェンダー廻りやライトフレーム廻り
ヘッドライト照度UP効果!


STEP3
アーシングケーブルを取り付けます。
アーシングケーブルはアースポイントから端子ボックスまでの距離に適したものを使用し

アースポイントのボルトを使用してリング端子部を固定していきます。
ケーブルは端子ボックス周辺で余裕を持たせてカットします。

ここではまだタイラップでの固定はしません。
また、ケーブルの引き回しはタイラップでの固定時の事を考えて行います。
アーシングケーブルを取付作業イメージ
  • 注 ゴム系樹脂(冷却ホース・バキュームホース・プラグコード等)への共締めは
    各パーツの破損の原因になりますのでおやめください。

  • 注 ケーブルカットはケーブルカット用工具を使用することをお勧めいたします。
    (ニッパーや万能ハサミ)


STEP4
ケーブルの被覆を工具を用いて剥ぎ、電線を出します。
(カッターや同軸ケーブル用工具がお勧め)
電線剥き出し作業イメージ ※注 圧着工具での電線剥き出し作業は、電線をキズ付けない為にも、被覆サイズにあったものを使用してください。


STEP5
ケーブルを端子ボックスへ取り付ける
ケーブルを端子ボックスへ取付作業イメージ 4.で作業したケーブルを端子ボックスへ挿入し付属の六角レンチで締め付けます。

取り付け後、ケーブルが確実に固定されているか確認してください。

確実に固定されていない場合、破損や事故の原因になります。
NBG−AK01での作業イメージ
市販の圧着工具やナビック圧着工具
NBG−AK01を使用すると簡単に作業が
出来ます。

STEP6
アーシングケーブルを付属のタイラップで固定していきます。
タイラップ固定作業イメージ
※注 重要保安部品やエンジン動作時に振動などにより動作する場所へは取付けないで下さい。
事故の原因になります。

タイラップ固定作業イメージ


完成
作業が完成したエンジンルームイメージ