ツール選択 参考書

2005,12/25
プロメカニックVOLbon の ナメたボルトを外すソケット2種類
この頁は Parts & Tools ご意見番・メカの達人の投稿をご了解の下、無修正で発表させていただいております。

純正ホイールロックボルトが!
ボルトを外そうと回したところ、パキン!といってレンチが外れてしまいました。なんとアダプターが
なめてボルトの頭が欠けてしまったようです(写真左)、ソケットはちゃんと嵌めたのに(TT)
さらに、なめてしまったアダプター(写真中)は各部分が歪んでしまい無傷のボルトにも入らなくなってしまいました
これではホイールが4本とも外せません。

とりあえず3本のホイールを外すためにスペアーアダプターを作ってもらいました(写真右)<純正=McGardのOEM品>
届いてみるとスペアーのほうが標準のものより硬質で良いものでした。約3500円
問題は欠けたボルトのほうです、硬質エポキシ(GM-8300)(2600円/40g)で固めて回す等しましたがビクともしません。
ん〜まいった。
そこでネットで見つけたのがナメたボルトを外すソケット2種類

<写真左>ナメたボルトに被せて左に回すと渦状の刃がボルトの頭に喰いついてそのまま緩めるというもの
TONE(前田金属工業)のトルネードソケット、とかKo-ken(山下工業研究所)のナットツイスターという商品です。
<写真右>Ko-ken(山下工業研究所)のロックナットバスター(インパクト専用)、これも前者と考えは同じですが
ソケットの内部が逆ネジになっていて、タップがボルトの頭に食い込むというものです。
参照toneトルネードソケット 1/2"Sq.Dr. インパクトロックナットバスターを参照
マックガードはボルト頭が円柱形であることからロックナットバスターのほうを選択しました。

使い方としては必ずソケットをまっすぐ差し込む必要があります。そのためには
ロックボルトの欠け残り部分、約1/3(一番最初の写真参照)が邪魔になるので全て割ってしまいます。
あとはロックナットバスターまっすぐ挿してインパクトレンチで回せばいいだけです。そして、、、
結果は大成功(下左写真)タップがしっかりと食い込んだあとがわかるでしょうか。
無傷のボルトと割れたボルト

マックガードのメッキ部分は大きな力や衝撃で最初の写真にように割れてしまいます
もしホイール泥棒がロックナットバスターを使ったら? たぶんソケットはボルトに食い込まず
無理な力でメッキ部分を中途半端に割ってしまうだけでしょう、そうなると
ロックナットバスターを真直ぐ差し込むことが出来ず、ロックボルトも外せなくなっておしまいです。

ディーラー曰く今回の原因はボルトが異常に固く締め付けられていたためにナメてしまったようで
インパクトレンチも通常の圧力よりも高く上げてやっと外れたそうです。
いつもトルクレンチで手締めをしているのに、なぜこんなに固く締まったのか不思議でなりません。

今回の作業には担当ディーラーに無理を言って協力してもらいました、感謝感謝です。
いつもディーラーさんでメンテしてもらっていたので付き合いの大切さを実感いたしました。

特殊ツールの選定と入手には阪神自動車用品(株)でお世話になりました。
ツールの選定も一緒に考えてくれたし販売価格も安い、こちらも感謝感謝です。


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