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DAYTONA Pro-Spec エンジンオイル「ZRシリーズ」を生成する3種類の化学合成油 (Z-ics 、ポリオールエステル、New PAO)と添加剤の紹介をしています。 |
Z-ics(ズィクス) | ポリオールエステル | New PAO | 添加剤 |
化学合成油の詳細 |
マシンの性能を100%引き出す土台
『Zr-Important Chemical Synthetic』(Z-ics)は、「ZRシリーズ」に欠かせない重要な基油です。 |
API分類ではGr.Vに位置する第3の基油であり、加水分解安定性、熱安定性、酸化安定性に優れています。 |
入手困難であることから現在市場に出回っているオイルには配合されることが極めて少ないこの基油を 「ZRシリーズ」に採用しました。 |
また、Z-icsを使用することにより、酸化防止剤・磨耗防止剤の効果を飛躍的に高めることができます。 |
これにより持続的に性能を発揮することができ、過酷な条件下でも使用可能です。 |
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金属への吸着剤
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図はポリオールエステルがどのように金属に吸着して潤滑するかを示したものです。 | ||||||||
エステル基は極性を持つため金属に吸着することができ、エステル基から疎水基である炭化水素鎖が伸びて、 | ||||||||
金属同士の摩擦の際にはお互いの金属から伸びた炭化水素鎖が滑りあうため、 | ||||||||
厳しい状況下であってもエステルは鉱物油よりも潤滑性が優れています。 |
Poly Alpha Olefins(PAO)はAPI分類ではGr.Wに位置する合成炭化水素油です。 |
不純物である硫黄や窒素などを含まない均一な分子構造を有する化学物質であり、 |
粘度指数、低温流動性、蒸発損失、せん断安定性に優れています。 |
単一構造を持つ化合物のPAOは、どのPAOを使用しても基本的に性能は同じですが、 |
この度、より厳選された「New PAO」が誕生しました。 |
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耐熱性試験(260℃) | 粘度と蒸発損失の関係(250℃×1時間) | |
この試験では蒸発損失を比較しました。 | この試験では低粘度と高粘度の各基油における蒸発損失を比較しました。 | |
高温になるほど差が開き、 | 低粘度ほど差が開き、 | |
260℃で比較すると28.6%改善できます。 | NewPAOはGr.VやPAOと比較しても、一番熱安定性にも優れています。 |
1 高温清浄性に最も優れた清浄剤Caサリチレートを使用する事により、 |
オイルの熱・酸化劣化を抑制することができ、エンジン内でのスラッジ、デポジットの発生を抑えて、クリーンに保つ事ができます。 |
2 金属磨耗を低減する事が可能であり、かつ清浄性だけでなく、潤滑性、耐摩耗性、酸化安定性に優れた性能を兼ね備えています。 |
性能項目 | 試験方法 | 評価項目 | Ca スルフォネート |
Ca フェネート |
Ca サリチレート |
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高温清浄性 | ホットチューブ | デポジット付着 | △ | ○ | ◎ |
酸化安定性 | ISOT | 塩基価維持 | △ | ○ | ◎ |
低温清浄性 | エンジン清浄性 | ロッカーアーム カバースラッジ |
◎ | △ | ○ |
耐水性 | 加水分解試験 | 塩基価維持 | △ | ○ | ◎ |
低摩擦 | モータリング摩擦 | 摩擦トルク | ○ | △ | ◎ |
酸中和性 | 濃硫酸中和 | 炭酸ガス発生圧 | ◎ | △ | ○ |
PH低下 | △ | ◎ | ○ | ||
コスト | - | - | ◎ | ○ | △ |